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”Human Rights Solution”

 まさに、我々司法書士のことを指すのではないでしょうか。
 例えば、私たちが日常取り組んでいるクレサラ、多重債務をはじめとする消費者問題、行き着く先は人権問題です。
 自然人は、自己の債務について無限の責任を負っています。返済できないからといって、法律上債務者自身が売られたり、強制労働をさせられたりすることはありません。しかし、債権者が債務者に対して弁済を求めることは法的に何ら問題はないのです。債務者は債権者から請求され続け、結局は、収入のある限りは、返済を続けていかなければなりません。言い換えると、死ぬまで働き続けて借金の返済をし続けなければならないわけです。身を売られたわけではないけれども、奴隷に近い状況に追い込まれているのが多重債務者です。そのsolutionとして破産免責等の制度があり、この手続きを取ることによって、債務者は一次的な人間に値する生活に戻ることができているのではないでしょうか。そして、この手続きを支援してきたのが私たち司法書士なのです。
 3回の特別研修が終了し、簡裁代理権を取得した司法書士も約1万人となりました。私たちのフィールドである簡易裁判所での事件は人が人に値する生活をする上で必要不可欠な少額な生活資金そのものを取り扱う場であります。
 新たな一歩を踏み出す今、いつもとは逆の、行き着く先の人権という切り口から日常を振り返ってみましょう。
 きっと何かが見つかります。

 





 今年の3月14日、私は沖縄のハンセン病療養所・愛楽園にいました。
 そこで初めて、私は、元ハンセン病患者の方と出会い、そして、50年以上にわたる隔離生活により、二度と取り戻すことのできない時間がどれだけその方の自由や可能性を奪ったのか、また、世間や親族からどれほど差別や偏見を受けてきたのか、を聞きました。
 今なお故郷に帰ることができず、療養所での生活を余儀なくされている現状、国への賠償訴訟を経ても、もとには戻らない生活、その悔しさを誰かに伝えたい、そして、できるものなら何とかしてほしい、という様々な想いが込められたものでした。
 司法書士は、基本的人権を擁護することを自らの使命と自覚し、これを実践する、と日本司法書士会連合会の総会でもこのことは宣言されています。
 しかし、憲法の保障する基本的人権は、実際に市民の現実の暮らしと結びつかなければ単なる飾りに終わってしまいます。

 法律家の仕事の神髄は、世の中の社会的に弱い立場の人々に目を向け、その権利の救済のために努力することではないでしょうか。
 
 この全国研修会を通じ、

 皆さんの心に何かを残すことができたら…
 今後、一緒に活動していけたら…


 と思っています。






10年ぶりに、神奈川に全国研修会が還って来ました。ただ、当時とは、迎えるスタッフだけでなく、司法書士をとりまく環境も大きく変わりました。
 昨年の司法書士法改正により、法律家としての資質が一層問われる今、この一巡を機に、歴史ある全青司全国研修会を既成の価値判断や観念にとらわれず、従来にないものを創りあげる意気込みで準備のスタートを切ったのです。
 そして出来上がったものは、今までの研修会にはないラインナップになりました。おそらく従来の研修会とは「何かが変わった」と感じられるのではないかと思います。そして、来場された皆様自身が「何かが変わった」と言えるそんな研修会になると確信しております。さらには、この「何かが変わった」研修会の第1章を神奈川で飾ることにより、今後の研修会の新たな流れが生まれることの期待をこめて、皆様をお迎えする所存です。
 さて、会場のパシフィコ横浜のある横浜みなとみらい地区は、その名のとおり未来都市を想定した開発目覚ましい場所であります。目の前には横浜港が広がり、周辺にはランドマークタワーや赤レンガ倉庫、山下公園、中華街が徒歩圏にひかえ、未来都市と近代文化発祥の歴史を彩る観光地が融合した素晴らしい場所に位置しております。時代の流れの中で常に「何かが変わる」街〜KANAGAWA横浜〜、この場所で皆様とお会いできることを楽しみにお待ちしております。